珈琲屋。

ブログやるならJUGEM

| CALENDAR  ENTRY  COMMENT  CATEGORY
ARCHIVE  LINK  PROFILE  OTHERS  RECOMMEND
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| | - | - | - |
その日の雨は、言葉もふらせた






ここはどこだろう…


俺は何でこんな場所にいるんだろう?


…なんてぼんやりする頭でただ疑問に思っていた。

この肩の、いや全身に走る痛みに始めは呻き声なんかも出たけど、今や掠れる吐
息しか漏れはしない。


『俺、死ぬんすかねぇ…』


半ば諦め半分で他人事の様に頭ん中で呟いた。勿論、返答なんて返ってくる訳な
くて、自嘲気味に自分を罵っては、俺に向かって上がってくる雨粒をぼんやりと
眺めた。そう見えるのは、仰向けに寝転がっているせいであり、雨がただ降って
いたというだけなのだが、今の自分に取ってそんな情報は些細なものだった。


─…あんた、ゴミと一緒に生きてんの?


前に一度、そう問われた事が合った。ちょっと苛つきはするけど、否定出来なか
ったのは心ん中で俺もそう思っていた訳で。結局、何も言えないまま臭いのキツ
い俺の居場所を背景に立ち尽くしていた。

気が付いたら、もうそこにいたのだ。俺の親がどんな人かとか、どうしてこんな
場所にいるのかとか疑問に思った事もあるけれど、わからずじまいのままだった


先に暮らしていた奴等のおこぼれを貰う日も合った。
…でも、それは本当に虚しくていつからか自分の力で食べ物を手に入れる力を身
に付けた。

毎日、腹一杯とは言えずとも食べ物には困らなかった。

でも、虚しさだけはいつも隣に合った。


そう、今日もそんな感じだったんだっけ?

食べ物を求めて街を徘徊し、いつもの様に盗んで食べようとしていたのだ。

最近は俺の足に付いて来れる奴は居なくて油断していたのだろう。

背後からの一撃により逃げる手段を奪われ、ただひたすらに続く暴力と罵声の嵐



「価値の無ぇゴミがっ!人様の食事にありつこうとしてんじゃねぇ!!」


最後の罵声と蹴りを受けた俺は、力よりもその言葉が胸に刺さった。

そんな事を思い出してる内に雨はにわか雨へと変わり、強く激しい雨が俺に降り
注いだ。



親もいない(きっと捨てられたんだ)


住む場所もない(あるのはこの汚ならしいゴミ山)


盗みだってした(だってお腹が空いたのだから)


人だって襲った(それはあいつ等が俺をバカにしたから)



昔からある疑問は答えもないままいつも俺の心ん中をさ迷ってる。



─俺の生きる意味って、何?─



なぜ俺は生きてるんだろう。

何の為に生きてるんだろう。

答えなんかいつまで見付からない。
見付からないのならこのまま目を閉じていっそ消えてしまった方がいいのだろう
か?

そうあの言葉の通りに価値なんか無いのだから、もう…終わりにしよう。

そう考えが纏まると不思議にも心が楽になった。
だから、きっとこれが正解なんだって思って目を閉じた。


「よぉ、坊主。死ぬのか?」


ふいに聞き慣れない声と影が降ってきた。
俺は重たい目蓋を無理矢理開いて、頭上の遥か上に思えた彼を視野に捉え、口を
開いた。

「誰…っすか…?」

「なぁ、死ぬのか?」

俺の問い掛けなんか一方的に無視して同じ言葉を繰り返された。痛みが未だに続
く身体ではもう苛立つ事も出来ず、俺は問い掛け直すのを止めて彼の言葉に相槌
を打った。

「そうっすよ…俺に価値なんか無ぇっすから…」

「価値?」

「…そう、生きる価値も意味も無いから。だから、もうここで終わりにするっす


おかしな話だ。今から死のうとしている自分が見知らぬ彼と会話を続けている。

まったく、おかしな話だ。

沈黙を破る様な呆れた様な溜め息が聞こえた。
彼の顔はフードで見えないけれど、きっと溜め息と同じ表情をしているに違いな
い。だが、次の一言は俺の胸に深く突き刺さった。

「なんだ、負け犬か」

「……負け、犬…」

「価値だとか意味だとか口でかっこつけてるだけで、今の現実に抗いもしない…
だから、負け犬」

「そ、…そんな事…言われなくたって、わかってるっす…よ、」

「わかってんなら、なんで死ぬんだ?」

「そ…それは…」

「最後の最後まで抗いもしないで死を受け入れてる時点で、お前ぇーは負け犬な
んだよ」

「言われなくたって、わかってるっす!…だから…だから、負け犬な自分は死を
選択したんすよ…」

「なら…なぜ、泣く?」


 ぇ?


彼に言われて気が付いた。
確かに己の頬を濡らしているのは雨だけじゃなかった事に。

頬を濡らす物体の存在に気付いた瞬間、今まで堪えていた物が溢れ出すかの様に
気付けなかった感情が込み上げてきた。



俺は…



俺は……まだ、



「死に、たくない…ッ」



死を受け入れていた筈なのに彼に問われた言葉でそんな偽の気持ちなんかひっぺ
がされた。

しゃくりあげる喉を抑える事も出来ず、泣きじゃくる俺を彼は静かに見下ろして
いた。


「なぁ、坊主。死ぬのか?」

ふいにあの問い掛けが耳に届いた。

しゃくりあげる喉により言葉になんか出来なかったけれど、力無く左右に首を振
れば満足そうに弧を描く彼の口が見えた。

「死にたくないんだな?」

「死に、たくない…っす…例え、意味も価値も無くたって…」

漸く溢れ出す感情が収まった頃にそう言葉を繋げれば、先程まで満足そうな表情
だった彼の表情が変わった。

何か言おうと口を開いたのは見えたが、言葉が先に出る前に何か良い考えでも浮
かんだらしく悪戯っぽくにやりと笑う彼の顔がぼやけた視界でもはっきりとわか
った様な気がした。

「お前ぇーに生きる意味を与えてやる。有り難く思えよ?」

…と、ふいに言葉を発した彼はそれに繋げる様に言葉を綴った。


「今からお前ぇーは、おれさまの為に生きろ。」


「いいな、わかったな?」なんて上から目線な言葉を繋げていたみたいだがその
前の言葉が俺の心を絞めて離さないから…また、苦しくって涙が溢れた。
暫くの間声に出さず泣いていれば、彼は少し苛立った様に「おい、返事は?」と
言葉を綴ってきた。どこまで、自己中なんだろうかと か普通の人なら思う事も俺
は思わ無くて、促されるままに…


「はい…ッ…はいッ…」


と何度も何度も繰り返し頷いた。そんな中、にわか雨は通り過ぎたのかいつの間
にか雨は止み、フードで雨を凌いでいたらしい彼は、びちょびちょなフードを外
してその顔を出した。

その顔をしかと脳裏に刻み込む様にぼやける視界ながらじっと見据えた。


今から俺は…この人の為に存在するのだから、と。








──────────────────

絵すらんぷに続きまさかの文章すらんぷに安曇おわたです^q^
またもや妄想文失礼致しますOrz
絡み頂いた瞬間に思い付いたのをすらんぷだけども文字にしてしまいますた^q^
っというこで、靈さん宅、色ポチエナの波自くんお借りしました!

まだ出逢いとか詳しく決めてないんでこれからゆっくりお話できたら…とか企ん
ですいませっ((


単なる妄想文ですが、靈さんのみ保存・転載おけです…!

無断拉致失礼致しました、でも楽しかったです´∨`*

続きを読む >>
| 15:48 | 擬人化 | comments(24) | - |
はじめに

初めまして、『珈琲屋。』の管理人、安曇(あづみ)と申す者です。このブログには、『オリジナル』『ポケモン擬人化』『夢小説』を主とする(※一部女性向けの)小説置き場として使用しています。
※ゲーム関係会社、作者様とは一切関係は在りません。
また、ココは、自己満足として使用しているので、苦情等は一切受け付けていません。自己責任でお願い致します。

BLを知らない、または嫌悪する方
中傷、荒し目的の方
擬人化が嫌いな方
上記に一つでも当てはまる方は、ブラウザを閉じてください。


この様に小説置き場を設置するのは、初めてで何かと不備があると思いますが・・・管理を頑張りますので、宜しくお願いします^^*

初めてココに来た方は、こちらを読んで下さい。簡単な諸注意が置いてあります。


こちらから、ジャンルの分岐点となるページへと飛ぶことが出来ます^^*


連絡先:bianco_e_nero96yahoo.やふー.co.jp
          →@ やふー→yahoo

管理人:安曇(あづみ)
BD:10/5
好き:運動、物語製作、ラクガキ、妄想、

| 18:42 | About | comments(1) | - |
−パロディ−
 
※注意

ここのページにあるssは、ほとんどがパロディ設定となっております。

なので、他の分岐点で出て来た子達の設定が変わってたりします。ですが、根本的な所は変わってません。(例えば、性格や口調等)

 思いついたままに書くので、If物語もその内に置くかもしれませんがご了承ください。

 物語毎に違うパロディだったり同じだったり、似てたりって事もありますが最初に前置きを置くのでそれを参考に読んで下さい^^*


※最終更新:9月8日


他サイトのお子様とのコラボ(競演)のものにつきましては、敬称がついているのが他サイトのお子さんです!『』のマークがあるモノは、そこに登場しているお子さんの親御様のみ保存・転載OKです^^*


−擬人化−


* 
0.…





−リクエスト−



| 18:32 | - | comments(0) | - |
−擬人化−
  

※最終更新:7月29日


他サイトのお子様とのコラボ(競演)のものにつきましては、敬称がついているのが他サイトのお子さんです!『』のマークがあるモノは、そこに登場しているお子さんの親御様のみ保存・転載OKです^^*



−擬人化−



−設定−


−長編−


−短編−

*林檎にシャーペンが刺さった、訳。   愛(めぐむ)視点。 紅梨(コウリ)ちゃん [
1.2.・・・(続いてます)

*本日は晴天につき、ナンパ日和である。   蒼邇(そうじ)視点。 ヨウとユニコードさん 「
1.




リクエスト


| 21:27 | 擬人化 | comments(1) | - |
Page.2
 

 

「お前…紅梨より弱い奴だから、ヤらない」

 

 

数分もしない内にその子が返してきた言葉はウチの予想とはあまりに大きく食い違っていた。だから、眉を潜める事すら出来ないで、数秒表情が固まった気がした。




 

弱い…?


 



 

今まで言われた事も無い言葉。

 

 


だって、ウチは強いから。



 
 

弱いわけが無い。







 

弱かったら、さっきのゴミはどうしてウチに勝てなかったの?




 

この白い制服が赤く染まらないのは、なぜ?



 

「は?…もう一度、言ってみなよ。」

 

予想外の言葉がどうしてかムカついたから、反発する様に言い返すと「お前、紅梨より弱い」と躊躇せずに淡々と言ってのける、女。

ちょっと苛っとした。自分の思い通りにいかない女なんて、ホント珍しい。


 

そう思うと君を泣かせてみたくなるじゃないか。


 

「じゃぁ、この辺に転がっている害虫は、君より強かったの?」

ウチは最もな問い掛けをしたと思う。だって弱い奴とヤらないのなら、この辺に転がっている連中は少なくとも、あの女の中で強いって事でショ?

問い掛けを聞けば、ふるふると左右に否定の意味を込めて首をふる女。その行動だけに留まらず、「ううん、弱かった。でも、害虫駆除した」と声に出してまでウチの言葉を否定して更に訳のわからない事まで抜かしていた。

「何で?」

「紅梨は、害虫駆除するの」

恐らく害虫と呼ばれた躯を殺めた時に使用したであろう獲物が鋭く光を反射する様を見つめながらそう繰り返す女。

ウチの言っている言葉から、わざと反らしている訳ではないらしい。ただ、言葉を知らない…そんな風に思えた。でも、思えたからって納得できるウチでは無い。本人であるウチがそう思ってんだから、誰も文句なんて言わないでね?…まぁ、言わせないけど。

 

「じゃ、聞くけど。ウチが強くなったら、ヤってくれる訳?」

 

その子からウチに話し掛けてはこない。だから、必然的にこちらから会話を切り出さなきゃならない。普段だったら面倒だし、シャーペンで刺してハリネズミにしてやったかもしれないけど、今日はそんな気分じゃない。


それにハリネズミにするなら、いつでも出来るからね。



言葉を掛けてあげれば、白い耳をピクリと震わせ、

「うん。強い奴とヤるの楽しい」

と、表情は変わらないものの、そう嬉しそうな意味を含めた言葉を返してきた。だから次の言葉は自然と決まり「じゃぁ、君が楽しいなら、ヤらない」と言って今度はウチがその子の楽しみを阻止してみた。わざわざ、その子を喜ばせる様な事をウチがする訳がないでしょ?

「そっか…、」

「そう。…今回は見逃してあげるから、もう二度とココに来ないでね?」


 

今日は本当に珍しい日だ。


ウチが獲物(になりえそうな女)を見逃そうとしてるなんて…。

でも、愛用のシャーペンを構えた所でその子の表情は変わらない。そう思ってしまえば。退屈とつまらなさを覚えてそう言ってしまった自分にも納得できた。

その子だって、もうココには来ないだろう。だから、ウチは今までと同じ普通の生活に戻る。そう、あの変わらない単調な毎日に、だ。

 

ウチが別れを切り出そうともう一度、その子を見ると、その子は、相変わらずの無表情のまま先程と変わらない姿勢で立っていた。いや、固まっているという表現の方が的確かもしれない。しかも、よくよく見ればピンッと立っていた筈の白い耳がへたりと垂れている様にも見えた。

そして、互いに無言だったウチ等の視線がぶつかり合わさった瞬間、

 

「紅梨、ココに来る」

 

という、ひとつの言葉が音となって、初めてその子が話を切り出してきた。

 

「……来なくていいヨ?」

「また、来る」

「…だから、いいって」

「だから、来るの」

「…来るなっていってんでショ?」

「来るって言ってるの」

「…何で?」

「?」

「…何で来るの?」

「害虫、駆除…?」

「疑問系にされても知らないし。いいよ、来なくて」

「来る。紅梨、ココ来る」

 

 

どうやら、またこの子はウチの予想を打ち砕いたらしい。

 

ウチが何度否定しても食い下がらずに言い返してくる。

それが例え、同じ言葉の繰り返しだったとしても、シャーペンを向けた時とは全く違う反応だから、さっちまで脳裏に合っ“退屈”という単語がいつの間にか姿を消していた。

 

つくづくウチの予想とは別の何かをぶつけてくるその子との会話は、今までに無い感覚で楽しめた。ので、しょーがないから「また、来てもいいよ」って許可をあげる事にした。



 

 

でも、その前にシャーペンを投げ付けるんだけどね?









――――――――――
遅れながらにようやっとこさ、2ページ目です^^*
相変わらずの低くおりてぃに頭を悩ませていますが…きっと近々完結するという見通しです。多分←
小説の方がもしかしたら愛ちゃんデレてくれそうな予感がしてならないです笑 本家?では、ドSっぷりを私の夢にまで出現して露にしてくれましたから。えぇ、そりゃぁもう…Orz
何はともあれ、このページもToyさんのみ転載・保存Okですので^^*
もう暫し、紅梨ちゃんをお貸しして下さいOrz






| 21:12 | 擬人化 | comments(0) | - |
| 1/2 | >>